美味いものと、温泉をこよなく愛するまったりマスツー集団!


ツーリングレポート

2004年08月15日

2004年8月12〜14日 日光〜丸沼〜草津ツーリング 雨伝説覆すの巻!!
【東名高速下り線港北PA】

 今回は、会計さんと副会長のTAKAさんとポチョの三人で2000年5月に行ったZFC全体ツーリングコースを再び敢行することになりその時は1泊2日だったのだが今年は余裕と財力にモノをいわせた二泊3日のツーリングを行うことにした。

 ポチョと会計さんは、今回は夜勤明けで参加、いや、性格に言うとポチョはツーリングに万全を期すため、夜勤を自分の右腕の会計さんに託し自分だけまんまとサボってしまった。(なんてったって余り若くないからね〜、若い会計さんにはかないませんYO)

 その日、港北PA09:00に待合わせの為、一旦会計さんをピックアップしに5時に会社に向かう。そして8時に会計さんと会社を出発!一路、R246から東名横浜町田ICを目指す。会計さんは夜勤明けにもかかわらず、飛ばしまくり(一般公道でぬおわkmくらい)あっという間に集合場所の港北PAに到着。

 冒頭でも言った通り、今回の編成は・・・

 ポチョムキン SUZUKI GSX1300RHAYABUSA
 会計さん    アプリリア RS250(エンジンだけSUZUKI製)
 TAKAさん   SUZUKI SV400

 ・・・という編成です。

 港北には既にTAKAさんが到着していて、聞く所によると結構早くから待っていたらし・・・(ちっ小学生か!TAKAさんは!)久々のツーリングとの事もあって、何故か三人ともいきなりハイテンション。取合えず、面子が揃ったとの事で、ZFC恒例のじゃんジューをやることになった。皆しょっぱなから負けたくないので、初日の一発目から気合を入れる。そしてTAKAさんの「最初はグージャンケンポン!!」の絶叫と共に全員右手を突き出す。・・・・あ、あれなんか二人ともグー出してる・・・・!? どうして? いつも初戦は無敗を誇っているポチョの右手には、そう!空手なら必殺の目潰しのあれですよ!あれ!自信満々に出した人差し指とカミさんを○○○ばす中指が・・・出てるでは有りませんか!こうして”朝一不敗神話”が脆くも崩れ去りポチョの財布から240円が消えていったのだった。

【気分はこんな感じですよ】

 さて、気を取り直して3人はジャッケトを着込み出発。そして直ぐに東京バリア(川崎料金所)に到着。先程の港北PAで購入したハイウェーカードで料金を支払い後続の2人を待つべくバイクを前進させ20m位先で左側に寄せて停車する。続いてTAKAさんが直ぐ後ろに来る予定だったのだが、中々こない!なにをしてるのかと思い、バックミラーでTAKAさんを見ると!なんか現金で払っているような・・・TAKAさんが料金を払い終わるとポチョの後にバイクを止め、ポチョにこう言った。「ハイウェーカード、飛んでちゃった・・・

 TAKAさんは、右足にレッグフォルダーをするのがスタイルで小銭やカード類は常にそこに閉まっている。そのレッグフォルダーは蓋がマジックテープで閉まるタイプなので高速走行中蓋が開いて中のカードが飛んでいってしまったそうな(ご愁傷様ち〜ん)次に会計さんが料金を支払いポチョのもとにやってくると「さっき走ってる時TAKAさんのフォルダーからカードが飛んでいって、俺の手の届くくらいを舞って逝ったよ」と笑いながら言っていた。この時点でTAKAさんは1万以上使っていた。

首都高に入り3号線からC1を通り5号線と難なく通過し東北道にJCT! 初めの休憩場所、蓮田SAに到着!

【世間では夏休みなので車と人でごったかえす蓮田SA】

 さすがこの時期はクソ暑い、いやこちらの”熱い”の方が適切かもしれん。メットとジャケットを脱ぎ3人とも自販機の前にダッシュをかます。ココで第二回戦の始まり!ポチョはこの時既に勝っても負けてもどっちでもいい気分だった。とにかく早く水分が欲しかった。今度は3人でへろへろの声を出しながら、やはりへろへろに右手を出す・・・・

 勝った!二回戦目の敗者は会計さんだった。(はい!ご馳走様!!)

・・・血管浮いてる・・・怒ってるのかなぁ?
【見よ!夜勤明けで汚い面を!負けてもニコニコうれしそー!ヌフフフ】

 ここでは皆ペットボトルのお茶を一気に飲み干した。ひと段落するとタバコに火をつけて気持ちを落ち着ける。それにしても熱い!熱すぎるんじゃー!15分くらい休憩の後に蓮田SAを出発。

 気持ちよく走行していると突然渋滞が始まった。ポチョたちはバイクの特性をフルに活かし車体を右へ左へ・・・(周りのドライバー達に迷惑このうえない!良い子は真似しちゃダミダヨ!)。そんな調子で80kmくらい走行し大谷SAで急遽休憩!

 渋滞の中、SAに滑り込み休憩してると(当然じゃんジューはやった!俺の負けだ文句あっか!)ハレーの一団がやってきてポチョ達の隣に停め始めたハレーはみるみる辺りを覆いつくしポチョ達は取り囲まれてしまった。すると、その巨大なバイクに実に似つかわしくないおじ様がいらして、世の中に腐るほど隼はあるのにジーっと隼を眺めている。そしてそのおじ様が口を開くなり「コレ何cc?」と尋ねておられる!ポチョは心の中で「キター!」と思いついに、ついにナンシーをゲットしたのである。(ナンシーとは、ガレージAK!RA様のHPで紹介されている。是非そこで確認してください。隼やV−MAXのページでポチョも隼をメンテするときに必ず参考にさせて頂いている処です。)

 さて、そのナンシーは、隼のテイルカウルにキラキラと輝く1300の文字が見えないらしく尋ねてきた。ポチョはAK!RA様の教えを守るべく丁寧に「1300ccですよ。」と答えると「えっ!こんな車体が小さくて1300ccもあるの!?」と驚かれていた。ポチョからしてみればおじ様の体格でそのハレーは・・・!?」と逆に思ったがさすがに口には出せなかった。又、バイク乗りであれば自分のバイクは世界一と思うのがバイク乗りであるからそんな事を言ったらケンカになってしまう。

 ハレーの団体さんは一通り騒いだ後、レストランに姿を消して行った。

 ポチョ達は、水分を補給し終ると、クソ暑いメットとジャケットを着込み又高速へ・・・先程にまして更に渋滞が激しくなり、やはり先程と同じ様にすり抜けを敢行。20kmほど走りようやく宇都宮ICに到着!3人は料金を払いそのまま日光宇都宮道路へ移動。

 日光宇都宮道路は渋滞知らずで快適!ポチョは隼の威力を遺憾なき発揮しあっという間にふわわkm/h以上出ていた。気が付くと後の二名がいない・・・ちょっと飛ばし過ぎたかな?

 そうこうしている内に終点の清滝ICに到着。ここまで来るとさすがに涼しくジャケットも苦にならなくなってきた。ポチョ達は一路R120をR122へJCTし、足尾銅山を目指す。ZFCの習しで「穴蔵」はどうしても外せないイベントなのだ!

 高速道路の渋滞のせいもあって、足尾銅山に着いたのは14時を少し回っていた。一同バイクを駐車場に止めいざ穴蔵へ・・・その前に記念写真〜!

【鉱毒事件で悪名高い足尾銅山入り口なのだ!】

 ゲートを潜り、先に進むとそこにはトロッコ電車の乗り場があり、確かそこで入場券を購入したような気がしたのだが忘れてしまった。まぁそんなこと気にせずにトロッコ電車乗り場でトロッコを待っていると、鉱山につき物の穴掘り作業をしているお人形さんが二体展示されていた。そこでポチョはTAKAさんに「その人形を題材に何かやれ!」とカメラを構えた。余りの暑さのせいか、はたまた天然なのか知らないが、他に観光客がいる中、こんなことを・・・
【中々やりますなぁ うちの副会長殿は!】

 そんなものを見せられた日には、負けず嫌いのポチョもすかさず・・・・

【とても30過ぎの子持ちのする事では有りません。】

 周りの観光客の目線は、噴出す人もいれば、冷ややかな目で見守る人とか反応は様々でしたが取合えず笑いが取れたのでOKでしょう。

 さて、楽しんだ後にようやくトロッコのお出まし!早速乗車することにしたのだが、小さい・・ポチョの体にはこの乗り物は小さい。かなり窮屈だ。でも余り気にせず鉱内へ旅立ったのだ。

【パプテマス=シロッコならぬトロッコ】

坑内はさすがにひんやりと涼しくもう二度と外に出たくない心境だった。坑内はあちらこちらに人形が展示してあり、その中の一体か二体は誰かさんにそっくりのがあるもんだ。そんな観点で見学してるとありましたよ!誰かに似ているのが!
【ちょっとマギーしんじ似】

一通り見学し坑内から出るとそこになにやら怪しげな看板が・・・
【うちの係長風超絶ギャグ】

 ふう〜さすが銅の鉱山だけはあるぜ!恐れ入った!
さて、鉱山を後にした私達は一旦来た道を清滝IC方面に戻り次は、「いろは坂」に向かう。ここは、皆さんご存知の通りヘアピンの連続でそこそこ楽しめるコースですが、へたくそ揃いのZFCは、路面のあれ具合にビビリそろりそろりと上っていくのでした。

当初、いろは坂を上がるとき「ポチョ、TAKAさん、会計」さんの順番で走行していたのだが、明智平の駐車場にポチョが先頭で入ってから約1分後に会計さんが入ってきた。それから約2分後にTAKAさんが到着、順序が入れ替わっている理由を会計さんに聞くと、「TAKAさんが前を走っているとラインやリズムが狂って危険だから・・・」とのコメントだった。ポチョはそんなことは無いだろうと、過去散々ポチョとTAKAさんはツーリングに出掛けており、危険と感じたことは無かった。いや少し遅いとは思うのだが、峠以外なら大抵はついてきてるはず!バイクの調子でも悪いんじゃないかと心の中で思ったが、彼は峠ですっころんだ事があり、たぶんトラウマになっているのだと・・・だが彼は確かに峠でのライディングが成っていないという事実が翌日発覚した。

一同は標高は高いとはいえ、真夏の昼下がり、熱で体力が半減し、思考も半減するので、明智平で小休止することに、ここまで暑いとジュースが欲しくなり当然ジャンジューを敢行!TAKAさんが犠牲になった。
 
【明智平で休憩、この日は、ここは曇っていたが、サイコーに暑かった】

明智平を出発し宿に向けて、バイクを走らす。計画では会計さんが「中禅寺湖畔にある二荒山神社の巫女タン見たい」といっていが、時間の関係上ここは泣いてもらおう。こうして、ポチョたち三人は中禅寺湖を越え、湯滝を横目に通過、それにしても夏だから暑いのは当たり前だが、高地にしては今年はかなり暑い、温暖化の影響か?と思えるほどだった。

明智平から幾らも走っていないが、ふと左右に見える戦場ヶ原が気になり「そういえばココは一回も立ち寄ったことがないなー」と思い、急にウィンカーを右に押し込み間髪入れずに右折し売店らしき駐車場にハヤブサを入れる。慌てて後ろの連中もそれに習った。

会計さんは不満そうに「こんな原っぱ見ても楽しくない」とか「ココ寄るんだったら巫女タン見たかった」など行っていたが、戦史の好きな会計さんはなんだかんだ行って、少し楽しんでいたような気がする。暫らくタバコばっかり吸って、新鮮な山の空気を汚しつつとめどない会話に花が咲きすっかり話し込んでしまった。夜勤明けの体にはこたえるけど、何より、好きな連中とこうして旅が出来るのだからそれは、たいしたことはなかったが、そろそろ出発しないと宿の食事時間に間に合わなくなる。そのことをTAKAさんと会計さんに告げ、バイクにまたがった。

【戦場ヶ原の風景】

戦場ヶ原を出て直ぐは、緩やかなのぼりの直線がすこし続き、左に曲がると金精峠に入る。金精峠は高低差があり、標高も高いためキャブ車の250CCクラスは結構きつくなる。FIのハヤブサはなんてことはないが、会計さんのRS250は2スト上に250CCなのでエンストしないか心配だったが、普段から手入れを怠らない彼のバイクは快調そのものだった。

時刻は15:30を回ったところで、ようやく山頂のトンネルに差し掛かった。山頂は2000m前後でトンネルの標高は1800mクラス!そこまで行くと夏場でもかなり寒さを覚える。しかし下界での暑さに比べれば天国のようなもの、5月上旬の気候に近い状況だった。トンネルに入るとサーフテックの二本出しカーボンマフラーのハヤブサはバッフルを外してあるので、爆音がすごい。周りの音が聞こえずハヤブサのエキゾースト以外何も聞こえなかった。

トンネルを抜けると群馬県側の下りコースになり、丸沼を通過して、丸沼高原まで行く。本日の宿はそこのペンションをとってある。普段は、ペンションなど使わないが世間では夏休みだけあって、他の宿の予約が取れなかったのもあるが、工程上やはりそこのあたりが妥当な場所であった為である。

程なくして、「ペンション森の風」に到着した。ポチョたちは、駐車場にバイクを置きチェックインを済ますとロフトのある部屋に通された。



間取りは8畳くらいの洋室、ベッドが二つあり、ロフトに敷布団が敷いてあってそこを会計さんが使用することになった。会計さんは夜勤の疲れで、大変お疲れモードに入っていて食事までの僅かな時間、寝て過ごすことに、ポチョとTAKAさんは備え付けのビデオで大友克弘の「AKIRA」を視ていた。

時刻は18時になり食事に呼ばれる。会計さんの耳たぶを上唇と下唇を使ってやさしく起こそうとしたが、あとが怖いので普通に起こすことに、眠い目をこすりながら、やや薄い頭部をボリボリ掻きながら、お目覚め、みなでダイニングに向かう。ポチョたちは、ダイニングの奥のほうの席に案内され席に着くと周りはカップルや家族連れ、老夫婦など色々いたが、男だけの旅行者はポチョ達だけだった。食事は、洋食のフルコースで、サラダ、スープ、肉料理、デザートの組み合わせだった。



会計さんが食前にビールを注文!疲れているせいか、顔や腕がアルコールで赤く染まっていた。ポチョとTAKAさんは全く呑めないので、出された食事を片端から片付けていった。ココのペンションは奥さんが調理してオーナーが給仕をしているようだ、頬から顎にかけて髭をたくわえたオーナーは小まめに働いていた。



食事を終え、一旦部屋に戻り風呂に入ろうと浴室まで行くと先客が陣取っていた。仕方なく風呂道具をその場に置き、風呂が空くまで散歩に出かけることに、時刻は既に20時を回っており、外は真暗になっていた。付近には街灯が一本立っているだけで、ちょっと歩くとその先に闇が広がる。周囲には木が生えておりまわりのペンションの明かりすら見ない。そんな中ふとうえを見上げると・・・

木々の隙間から無数の星たちが見えた。しばらく見上げていたが首が痛くなってきたので、上方の視界が開けた場所を探し、地べたに寝転んだ。暫らく視ていなかった子供の頃の感動がよみがえる。少し前は御殿場に住んでいたが、そこは確かに、東京や神奈川に比べ星は良く見えたが、ここはその比ではない。天の川すらここには有った。10分ほど眺めていると、TAKAさんがやってきて、声をかけてきた。TAKAさんはまだ上空の出来事に気づいていない様子だった。

上半身を起こしTAKAさんに一緒に横になれと言うと、彼は素直にそれに従った。横になったとたん、彼が夜空に気付き声を上げていた。月並みでは有るが「スゲー」と、うなっていた。タバコの持ち合わせがなかったポチョはTAKAさんにタバコをたかり、二人で紫煙を上げながら星の観察にいそしんでいると、突然流れ星が見えた。それも一つや二つではなく、何十のも流れ星が確認できた。時間にして30分ほど寝そべっていたが、飽きることがなかった。

体が冷え始めた頃、どちらかが言った訳でもなく、ムックリ起き始めた。「さて、そろそろ風呂にでも入るか」というとTAKAさんもそれに同意した。このとき既に会計さんは、風呂にも入らず夜勤の疲れとアルコールで、就寝していた。こうして旅の初日は過ぎていった。ちなみに風呂は暫らく空くことはなかった。

2日目

朝6:30頃目を覚ますも、まだみんな寝ていた。結構目覚めが良かったが、高原の涼しい朝の気候にもう少し惰眠をむさぼっていたい雰囲気だったので、もう一度目を閉じてみる。次の瞬間TAKAさんに起こされて目を覚ます。朝食の時間とのこと、時刻は7:30だった。先ほどは、気持ちよく目が覚めたのだが、二度寝の目覚めは非常に不快だった。何故だか知らないが疲れがドッと出た感じ。取り合えずご飯も食べたいので、顔も洗わずダイニングに急いだ。

朝食はやはり洋食であった。普段旅館や民宿で過ごすことの多いZFC、朝食は決まって和食だったが、たまには洋食も良いものだと思った。また、水が美味いせいかコーヒーも大変うまい!さっきまでのだるさが一気に回復した。食事を終え各々洗面を済ますと、タンクバックや荷物をバイクに装着しに行く。時間は8時をちょっと回ったくらいだったが、さすが夏場は太陽が出ると見る見る気温が上がり始めた。



でもココは高原なのでまだ肌寒さは残っていたが、下半身は革パンを着ていたので下半身だけじんわり汗をかいていた。
出発準備が整うと、会計を会計さんがその名の通り済ませ、出発することに、今日の目的地は草津温泉!途中近場の吹き割れの滝と沼田から西に少し行ったところにロックハート城があるので立ち寄ることになっている。

バイクにまたがりキーを差込エンジンに火を入れる。心地よい振動とともに二本出しのカーボンマフラーからこれまた、心地良いエキゾーストが響く、ただでさえ五月蝿いマフラーなので、なるべく回転数を上げずに発進した。他の二人もそれに習う。丸沼高原から国道に戻り、日本ロマンティック街道をひたすら西に、完全に坂を下り川沿いの道を進むと左側の空き地のあちこちに、焼きとうもろこしの屋台があちらこちらに乱立していた。ココは別名とうもろこし街道とも言うらしい。日本には国道が山ほどあるが、ひとつの国道にふたつの街道名が付く道をポチョは知らない、たぶん此処だけではないかとポチョは思った。

丸沼高原から30分ほど走ると片品村を抜け、吹き割れの滝に到着。付近の大型駐車場にはやはり大型観光バスが何台も停車していた。ポチョたちもバイクを止め滝のとこまで徒歩で移動することに、駐車場から滝までずっと勾配のきつい下り階段を下りていく。途中売店の前に麦茶のサービスがあったので、遠慮なく頂いていった。



7〜8分ほどで滝のところまで付き、壮大な流れが目に飛び込んでくる。ここは日本のナイアガラと言われ、ナイアガラを上流側から見たような風景になっている。川底には巨大な一枚岩が並んでおり川の流れがその岩を浸食し急激に深くなる溝を掘りそれが落差のある流れとなって、滝の様相をなしている。川原には白線が敷いてあり、場内アナウンスで白線より先に行かないこと、過去に足を滑らして滝に落ちた人などの説明をしていた。



ポチョたち一行は案内ガイドに従い観光していると結構大き目の橋が架かっており、それを渡り、対岸に行く。そこには稲荷神社だったかなぁ、よく覚えてはいないけど神社がありそこで一服!汗だくに成りながら、ジュースを飲み、タバコをすう。他の二人はラフな格好でジーパンにスニーカーとTシャツといったイデタチ、ジャケットはバイクの所に置いてきたのだが、それに対してポチョは下は革パン、ブーツだったので、疲労や暑さは、彼らの比ではなかった。



休憩を終了しバイクのところに戻るが、帰りは殆ど登り状態で汗が流れ落ちる。はぁはぁ言いながらやっとバイクのところまで帰還できた。やはり、デスクワークは体力を減退させるな。駐車場でまた、一服をした後は、売店により何か珍しいものはないか物色していると、マタタビの枝が小袋に詰まって売っていたので実家の猫のお土産として買っていった。

猫のお土産も購入できたことで、吹き割れの滝を後にする。次の目的地はロックハート城!関越自動車道を走っていると良く案内の看板を目にしていたので、いつか寄ってやろうと思っていた場所だった。日本ロマンティック街道を西に向かい沼田IC前を通過、国道17号を横断しいよいよ群馬県のやや中央へ、入っていった。

国道17号から15〜20分ほどだったかな、よく覚えていないけど、その位で、ロックハート城に到着した。ココは、どっかの国から城を丸ごと移設した城で、城主の家紋もそれにちなんでハート型の紋章だった。ロックハート城の周辺はテーマパークのようなちょっとしたショボイ施設に囲われており、それらにちなんだ施設があり、まぁそれなりの雰囲気を醸し出していた。



三人で入場料を払いいざ中へ、入ってすぐに亀とライオンをデフォルメした石の彫り物が置いてあり、会計さんは、真っ先にライオンにまたがり「ブゥオンブゥオン、プップー…ガチャン」と擬音をたて、堪能していた。状況を察するにどうやら、フェイトの一場面を模しているものと思われた。いい年こいて… ポチョは隣の亀に跨り、すかさずハングオン&ひざすりを慣行!普段擦れないものだから、こんなところで練習をする。




まぁライダーとしては一応正常な行動だろうと自負している。その後、ギロチンのあの、首と手にかける枷があったのでそれに首と手を装着し、にっこり笑って記念写真を撮った。TAKAさんは念写真をとったといっていたが、別に日高のり子と東京タワーはうつっていなかった。結構ショボイ施設の割りに結構みんなで楽しんでいた。




城は丘の上にあり、途中教会があって見学。会計さんが琴峰神父がいるとか、いないとか言っていたが、ポチョには何のことかは判らなかった。丘の上まで上がると円形の庭に中央には石造りの噴水があり右手にはしゃれたレストラン、左手にロックハート城(ロックハート宅)があった。取り合えず中に入りいたずらの限りを尽くすつもりが小心者の集団ゆえ、マナーを守って観覧した。外見よりも中は思ったより広く、小物や宝石などの貴金属が売っている店が入ており、商魂たくましく頑張っておられた。





一通り見学した後、中庭に戻りあたりを見渡すと庭の隅っこで出店がでておりそこで、山賊焼きなるものが売られており、どういった物かと言うと、巨大な肉(豚)の塊がぶら下がっており、シェラスコのように削ぎ切りにして、鉄板の上でまいたけと一緒に炒めて一皿500円で販売していた。当然その美味そうな匂いに誘われて購入したのはいうまでも無いが、あまりの美味さに何皿もお替りしたのは我々だけだった。

山賊焼きの皿を抱えつつ、レストランに入り昼食をとることに、入店すると天井はドーム状のガラス張りになっており、日の光が入てくる。明るいレストランだった。メニューは、スパゲティー数種類とシチューだったかなんかと、定番のカレーだった。そして、昼食はその定番に決まり3人はいつも通りカレーを食べるのであった。味はレトルトと思われるが結構美味く、具材もたくさん入った物で観光地には珍しいものだった。しかし、ここのスプーンは何故かスコップの形をしており、スプーンに角が出来ていてその角が口角にひっかかり非常に食べづらかった。



食事後、既に見るところも無く、いよいよ草津にまで移動するのだが、途中中之条という土地を通過し先ほど寄った、ロックハート城から国道145号線(日本ロマンティック街道)から伊勢町で国道353号線に、中之条町の下沢渡で県道55号に入り暮坂峠を抜け六合村に出るルートを取る。これはあくまでもロマンティック街道を使用する目的だ。しかし問題がひとつ、暮坂峠は初めて通るので、TAKAさんが付いてこれるかだ!

小渕元総理出生の地、中之条町を通りいよいよ、暮坂峠に差し掛かった。道はさほど悪くは無いが、道が細いのと木々が立ち込めており見通しが多少悪かった。そんな中、ポチョ、TAKAさん、会計さんの順番で走る、ブラインドコーナーが多いこのコース(峠)は、速度はさほど上がらないものの、リズムが大事になってくる。そして、はじめのコーナーを抜けバックミラーで後続を確認すると、既にその姿は無かった。ポチョは若干ペースを落とし後続が追いつけるように調整、時速は約30km、暫らく状態を起こし、左手は腰に当てながらミラーを見て走っていると、ようやくTAKAさんの姿とTAKAさんの愛機SV400が見えてきた。そんなこんなで直ぐに山頂に到着。一旦休憩を入れ、会計さんとTAKAさんにさっきの走りについてたずねたら、会計さん曰く、「TAKAさんがコーナーで足を出してモトクロスレーサーみたいな乗り方」といっており、遅くなった理由が納得できた。TAKAさんは先日、家の近くで転倒した出来事があり、コーナーがトラウマになったようだ。まぁ、無理してもしょうがないが、コーナーリング中は足を出さずリーンインかアウトで乗るように言った。



峠を下り六合村に到着、六合村には温泉つきの道の駅があり一度寄ってみたいところの一つだった。がこう暑いと温泉に入る気になれない。これを読んでいる諸兄等は、汗をかいた後は、風呂に入ってサッパリしたほうが良いと考えるのが普通だと考えるでしょうが、さっぱりした後また、革パンと汗臭いジャケットを着込むとなると考えもんだ。ここは目的地まで後僅かだし、冷たいものでも飲んで過ごしたほうが得策だった。

懲りずにジャンジューをやったあと冷たいお茶で喉を潤し、先程通った道程をいろいろ話し合っていた。時間にして現在15時だった。このままのんびり出発しても30分ほどで本日の最終目的地に到着できるので、ゆっくりタバコをすって時間をつぶした。空を見上げると、都会には無い澄んだ空気に抜けるような青い空とでかい入道雲があり、夏の典型的な空の景色だった。普段は、なんとも思わない空の景色だが、環境を換え気の合う仲間と旅に出ると感受性に変化が出るものなのだろうか、ストレスが解消されていく、そんな感覚に捉われていた。

汗も引き、時間も16時近くになったので、六合村を出発することに、そこから、ちょっとした山間の道を通り草津温泉へ、個人的には何回も来ているこの場所だが、相変わらず硫黄臭い場所だった。宿はなじみの「松坂屋」へ予約を入れてある。群馬県の温泉宿の食事は結構質素なものが多く、食事はハズレることが良くあった。そんな中でも、松坂屋さんは、若者受けする独自の料理でもてなしてくれる。頼むと夏場でも鍋を出してくれる。また、女将さんも良くしてくれる。大変良い宿でZFCは草津に行くと大体ココに宿泊する。値段も7000円くらいで手ごろだし、温泉もヒノキ風呂でちょっと狭いけど、言うことないよ。



到着すると、まずは、チェックイン。女将さんに二年ぶりに挨拶をかわし、部屋へ案内される。中に入ると雰囲気が変わっていて、内装を改装したのである。さっそく、疲れと、汗だくの体にごほうびをくれてやるため、お風呂へ、浴室の扉を開けるとココも改装してあった。おニューのヒノキ風呂はヒノキの良い香りがして、硫黄泉の匂いに負けていなかった。



三人で、入浴を済ませ、食事は19時ごろにしてあるので、温泉街を探索しに出掛けた。まず、湯畑前に行き記念写真を幾つか収め、周辺を見渡すと饅頭屋の前に足湯が出来る場所が出来ていた。最近はこういう施設が温泉街に盛んに出来ている。




湯畑から今度は賽の河原公園に向かい、そこは昔から良くある温泉街の定番みたいなどこか懐かしい場所だった。特産品や饅頭が中心のこの商店の群れは、結構活気にあふれ、お祭りのような賑わいを見せていた。温泉街を西に抜け、賽の河原公園に、雪駄で結構歩いたので、足が痛くなり大変だったが、ゆっくり歩き難を逃れた。



公園ではあちこちに温泉が湧いており、川原の川は温泉が流れていた。冬に来たことがあるが、冬は川やたまりの泉からモウモウと湯気が立ち上り、まさに賽の河原といった雰囲気だったのを思いだす。夏場は、積み重なった石がそれを連想させる程度だった。



あちこちで念写をしながら終点の野外浴場(千畳敷で有名な温泉)に到着、自慢げにその浴場が日本で二番目にでかい野外浴場だと二人に説明をし、宿に帰った。

宿に帰ると、早速夕食に、献立はメインが牛柳川風なべで、お惣菜や川魚の串焼きなど出された。メインの鍋は焙烙鍋みたいな鍋にささがきのゴボウの上に牛肉が敷いてあり卵とだしでとじたものだった。会計さん表面の牛肉だけをつまみバランスを考えずばくばく食っていた。ポチョとTAKAさんはごぼうだけしか食べていなかった。とほほん。



食事がおわり、一旦部屋へ戻り、くだくだしていると、TAKAさんが夜の街に繰り出そうと決意。三人で夜の草津に消えていった…(詳細は名誉のために書けません。当事者に直接聞いてください。)

【夜の湯畑】

三日目

今日は、天気が良く、朝からご機嫌。しかし、暑くなりそうだ。・・・何か・・いつもと違う。いつもならここらあたりで嫌なことがあったような・・・うーんすっきりしないなぁ・・・まぁ天気が良いに越したことはない。ココは素直に喜ぶことにした。

今日は最終日、これから、帰宅になるが、せっかくココまで来ているのだから道中寄り道をしながら帰ることにしているといっても、ルートは草津から南下し浅間山の科学博物館によりピッカリ君を見るのと嬬恋を抜け白糸の滝、軽井沢で食事、佐久の方を周り、清里へ、そこから国道141号線で中央道へでて、大月から河口湖、御殿場、東名自動車道に乗って帰るというルートを選択してある。

朝食を終え洗面後出立の準備を整え、女将さんにしばしの別れを告げ松坂屋を後にした。荷物をバイクに載せその間に暖気運転を行う。大型のハヤブサは直ぐに水温が上がり暖気終了。他の二人も暖気を終え出発した。当初の予定通りまずは浅間山の科学博物館へ草津は知っての通り、高地にあり夏場でも非常に過ごしやすい、そんなところから下界に下ると徐々に気温が上昇しているのに気付く、ジャケットやヘルメットの中が段々暑くなって汗ばんできた。

ほどなくして、鬼押ハイウエイに乗り、浅間山の鬼押し出しに到着、早速高い入場料を払い科学博物館の中へ、中は浅間山の噴火の歴史や自然科学、その周辺の逸話や神話などを紹介した施設になっている。その一角に例のピッカリ君が天井から出てくる。周辺の村の昔話を風神さまと語り合いながらストーリーが展開される。それを大の大人が手に汗を握り締め、観覧しているさまは笑える。ZFCの中では浅間山といえばピッカリ君なのである。

【鬼押出しの入り口】              【うわさのピッカリ君】

一通り見た後は、博物館から100m程はなれた場所に浅間山サーキットの記念館みたいなものがあり、その中に陸王はじめ、レトロバイクのレストア品がズラーっと並んでいた。会計さんは陸王に釘付けになっていた。

【自分より年上のバイク達】          【陸王に釘付けの会計さん】

見学が終わり暫らく記念館の前で寝そべりながら、タバコをふかし、「家に帰りたくない症候群」にかかり現実逃避に…しかし時間が勿体ないので、次の目的地白糸の滝に、そこは鬼押ハイウェイを真っ直ぐ行き、嬬恋で左にくだりまた、有料道路に入って500mほど進むと駐車場が左右に見えてくる。夏休みの昼時、どこの駐車場も観光バスと、乗用車で一杯、局所的に渋滞になっていた。しかしこういうとき、バイクはすばらしい、ちょっとしたスペースがあればそこに駐車できるのだから、まさに日本向け観光地向けの乗り物だ。

ポチョたち一行は、適当な場所にバイクを止め、そこから徒歩で200mくらい歩き、白糸の滝に到着。さすがに水辺は涼しく、一気に汗が引く、水際ではみんなで突き飛ばすまねをして、遊んでいた。

【白糸の滝で戯れるメンバー達】

涼も取れたところで、昼食をとりに軽井沢へ、軽井沢はポチョが考えていたより混んでいて、道も動かない状態だった。とても昼食どころではない。

【渋滞中】

一行はそのまま、実力行使し、すり抜け走行を実施。そのまま佐久に向かった。軽井沢から南下すること2時間、ようやく国道141号線にジャンクし、清里の手前まで来ていた。時刻は15時半を回ったところで、野辺山でドライブインに入り遅い昼食に、暑さとこの三日間の疲れが出ていたせいか、食欲が湧かず野辺山はぎりぎり長野県なので名物のそばを注文した。

しかし、ドライブインの蕎麦なので期待通りというか、言葉も無いくらいの味でした。そこに1時間ほど休憩後、後は家に帰るだけになってしまった。

【言葉に出来ない味を表現】

そこから、山梨県に突入し清里を抜け中央道に、須玉ICから乗り大月で河口湖方面へジャンク!ココまで来ると道はすいていて、すいすい走れる。河口湖に到着すると、どうせ下道は渋滞しているから、このまま富士五湖横断道を使う。御殿場側に到着しそこから、国道138号線に乗り東名御殿場ICまで渋滞の中ノロノロ走った。さすがに疲れがピークに達し、限界が近づいてきた。ハヤブサは下のトルクが非常に大きく渋滞の中では扱いにくく、疲れる。どちらかというと左手が限界だった。我慢しながら、ようやく御殿場のICをくぐり本線に、走行車線の一番左側を80km位で走り、そのまま足柄SAに入った。そして、三人の今回の旅もここで終了なのだ。駐輪所にバイクを止め、ヘルメットとグローブとり、イグニッションを切る。エンジンから「キンキン」と音が聞こえる。他の二人もバイクから降りてそれに習う。お互いが顔を見合わせ「お疲れ様」と声をかえた。

【足柄お疲れ様でした】

ポチョはこのコースは今回で二回目だが、前回は首都高経由で帰宅したがそのときは一泊2日でこの工程だったので非常に無謀な旅だったが、今回は二泊三日だったので余裕を持って、旅を楽しむことが出来た。みんなでこの旅を名残惜しそうに、昔の出来事のように語り余韻に浸っていた。そんな中、会計さんが一言。「今回さー!副会長が一緒だったのに珍しくない!?」ポチョとTAKAさんは「何が?」と答える。すると会計さんが、「だって、夏場は毎日夕立がある草津でも雨降らなかったし、今回、一回も雨降ってないよ」二人は「!!!!」そうだった、今日の朝、ふと思った違和感はこれだった。本来ツーリングに出掛けて雨が降らないことは非常に喜ばしいことであるはずなのに、なぜか降らないとすごく寂しいような気がしていた。これだと雨を降るのを喜んでいるように聞こえるが、そのときふっと思ったことがある。それは、雨が降るとTAKAさんをなじれるからだ!「お前が雨を降らせた」と、そういって、いつも喜んでいた気がする。ひょっとして俺、S属性…?今回の旅でまた新たな自分を発見できたようだ。

こうして、三十台前半と二十代後半の三人の旅は、終わったのである。
 


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